2021-09-03

モニョモニョした音楽の源

この前のレッスンの時も天気が悪かったのですが、またまた雨、しかも急に寒くなって長袖の上着で行きました。9月になり普段のペースで練習できるようになって、わたしが落ち着くとヴァイオリンの音もそうなるみたいです。自分の状態を客観的に見るのは難しくあまり自覚がないけれど、最初から落ち着いた音が出せていたようです。

ヴァイオリンを弾くのは音楽を奏でることですが、つい目先のことに気を取られます。音程が、弓が、左手うまく押さえられない…と、気を付けることが山盛りで、音楽をすることから離れてしまうことが多いのですね。そうなってしまっている時に「この曲で踊るとしたらどんな振りになるか?」と言われると、それまで気にしていた細かいことがなんとなく解決されて急に音楽っぽくなるのです。

曲が動いていきたい方向というのか、生き物のようにモニョモニョと膨らんでいく・収縮する・前に進む・立ち止まる、そんな感じが、「踊り」という言葉を言われるとわたしなりに理解できて立体的なものになるのかなぁ。そのモニョモニョしたものは音楽の源のようなもので、わたしは「踊り」というワードを経由したほうがそれにアクセスし易い、ということのようです。自分でも何が起きて急に音楽らしくなるのか、これもまた自覚がないのです。

言って下さる先生ご自身は、なぜわたしがそうなるのかがもっと理解できないそうですが、そう言うといつも良くなるので、とのことです(笑)。

先回弾かせてもらったペカットの音のイメージを自分の弓で再現すること、一時期家で弾きながら分からなくなっていましたが、次第に思い出してなんとなく維持できていたようです。またレッスンで実際に弾かせてもらって確かめられました。一度内向きに入ってから外に出てくるような音、んー、なるほどです。

次回、今やっている課題の曲が最終回になります。この曲の世界に相応しい音色と表情で、というお題を出されました。そうですね、そこに専念した方が、いろいろ細かいことを気にするよりもきっとうまくできるのだろうな。

緑から紫へのグラデーションがきれい
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